スペインの宣教師フランシスコ・ザビエル、ドイツの音楽家ロベルト・シューマン、フランスの作家アルベール・カミュ、第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ、第9代インド首相ラジブ・ガンジー、作家山際淳司、作家中上健二、プロレスラーアンドレ・ザ・ジャイアント――。
共通点が分かるだろうか?
実は、全員の没年齢が46歳であることだ。暗殺、事故、病死と原因はさまざまだが、46歳とは死の足音が遠く遠く彼方に聞こえてくる年齢であることは間違いない。
その46歳が快挙を成し遂げた。
2011年5月21日、46歳4カ月のバーナード・ホプキンスは、28歳の王者ジャン・パスカル(カナダ)を3-0の判定で下し、世界ボクシング機構(WBO)ライトヘビー級の王座を獲得した。
WBC(世界ボクシング評議会)、WBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)主要4団体では史上最年長となる。
これまでの最年長記録は、1994年に世界ボクシング協会(WBA)ヘビー級チャンピオンになったジョージ・フォアマン(米国)の45歳9カ月。その時の様子は、しばらく前のBLOGでも書いた。
http://diamond-rm.net/articles/-/4073
http://diamond-rm.net/articles/-/3503
バーナード・ホプキンスは、1965年1月15日、米国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。右ボクサーファイターで身長は1m85cm。ニックネームは「The Executioner(死刑執行人)」と言われている。
1988年10月、ライトヘビー級でプロデビューする。
1995年4月、IBF世界ミドル級王座を獲得。その後WBC、WBA同級の王座を獲得し、2004年9月、同級のWBO世界王者でそれまでKO負けを喫したことがなったオスカー・デ・ラ・ホーヤ(米国)を左ボディ一発でマットに沈め、史上初の主要4団体の王座統一に成功した。
2005年7月に王座陥落。その後は、ノンタイトルマッチで世界王者を相手に勝利したりするも、世界王座からは遠ざかっていた。
プロ通算成績は52勝(32KO)5敗2分け1無効試合。
冒頭に書いたように、46歳と言えば、早い人ならば人生の幕引きがあってもおかしくない年齢だ。
だからこそ、この年齢で体力勝負のハードなスポーツ分野で世界一になれる人物が出てくることは、同世代の者たちに勇気と元気を与えてくれる。
まだまだ、体力的にも若いもんには負けていられないぞ!