11月15日は、ライフコーポレーション(東京都/岩崎高治社長兼COO)の「創業50周年 感謝の夕べ」が帝国ホテルで開かれ約1300人の流通業界の重鎮が顔を揃えた。
清水信次会長兼CEOのあいさつは、「1945年9月1日に特攻隊として出撃するはずが8月15日の敗戦によって延命した。焼け野原からの復興は私たちが率先して行ってきた。日本を世界第2位の経済大国まで育てあげるために少しは貢献したと思うが私も85歳。70億人を超えた世界規模の人口増加、欧州発世界経済危機、国内の少子高齢化と人口減少、東日本大震災からの復興、原子力発電所事故の処理、と問題は続々ではあるが、あとは若い世代がやらなければいけない。がんばってほしい」という短いもの――。
麻生太郎前首相、三菱商事(東京都)の小林健社長の来賓あいさつを挟んで、岩崎社長が登壇した。
岩崎社長は、「2013年2月期からスタートする第4次中期3ヵ年経営計画の策定を進めている」と言及。長期的展望として次の10年で首都圏200店舗(現在98)、近畿圏200店舗(同126)の400店舗体制をめざすことを明らかにした。
乾杯発声として登壇したのは、日清食品ホールディングス(大阪府)の安藤宏基社長兼CEO。「400店舗で売上高は1兆円ですね」と岩崎社長に確認しながらの乾杯。
ライフコーポレーションの現在の営業収益は4808億円。10年後には売上8000億円、経常利益250億円と公表しているので、安藤社長の言う1兆円には2000億円ほど届かない。
うがち過ぎ、と言われてしまうと返す言葉もないのだが、大規模M&A(合併・買収)の臭気を感じながら会場を後にした。