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私の実践する「マネジメント」術

 2010年は“マネジメント”という言葉がとくに脚光を浴びた年だった。

 

 130万部を突破した『もしドラ』こと『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(ダイヤモンド社刊)の大ヒットを受けて、ピーター・F・ドラッカー教授の『マネジメント』及び関連本が好調に売り上げと部数を伸ばした。

 

 『もしドラ』は、2011年3月にNHKでアニメ化、放送が決定。また6月にはAKB48の前田敦子さんの主演による映画が公開される。

 いまや、猫も杓子もドラッカーという感じで「ドラネコ」ならぬ「ネコドラ」のような状態が続いている。

 

 たくさんお買い上げいただき、ありがとうございます!(実は私はあまり関係ないのですが…)

 

 そこで“マネジメント”のヒット記念として、私の実践する「マネジメント」術を1つだけ披露したい。

 

 それは、「『自分ができること』は編集部のメンバーに任せ、自分は、これまで経験したことのない新しい仕事を、率先して探して専念する」というものだ。

 

 この手法だと、いまメンバーが何をしているのかが一目瞭然であり、メンバーの技量の有無、どんな壁にぶつかっているのか、などをただちに見極め、修正することができる。

 

 過去に経験してきた、「自分ができること」だから、マン・ツー・マンでメンバーに教えることも可能だし、仮に誰かがミスしたとしても、私にとってはいつか来た道だから、フォローするのも容易だ。

 

 その上、自分は未知の世界で、まだ経験したことのない新しいエキサイティングな仕事をすることができる。

 

 ただ、残念なのは、この方法は、私のような雑誌の編集業務には向いているかもしれないが、すべての職種に適用できるわけではないということだ。