一般的な傾向として、別れた異性について、男性は未練がましく、女性はさっぱりしていると言われる。
実際、離婚をした知人・友人などをみていると、男性は過去の配偶者を振り返り感慨にふける。半面で、女性は判を押した瞬間に、過去とは決別し、次の新しい人生に向けて扉を開いていることが多いような気がする。
女性は、精神的にも肉体的にも、変化対応力がある。
「女性の出世は早い」と話していたのはタレントで映画監督の北野武さんだ。
生き馬の目を抜く芸能界では、この傾向はとくに顕著なようで、大物芸能人と付き合い、結婚でもしようものなら、その女性の扱われ方は、あっという間に大物と同格になってしまう。玉の輿に乗るとは、このことだ。
専門的に学んだことはないが、女性には“強い遺伝子”を残すという本能があるのだろう。
“強い”、という価値観は時代時代で異なり、原始時代なら「狩りのうまい者」、戦国時代なら「武術の腕のある者」、現代なら「お金を稼ぐことができる者」という感じだ。
すべての時代を通じて、“強い”の価値観の中には「顔の良さ」という項目もあるかもしれない。
しかし、それにしても、女性が“強い遺伝子”を残したい、という本能を持っていると考えれば、合点がいく。
いずれにしても、女性たちは、意識するしないを問わず、その時代を冷静に的確にとらえ、社会の変化に対応して、“強い遺伝子”を残すために動いているように思える。
そんなふうに見て行くと男性は全然だめだ。さまざまな意味で選択肢が限定されてしまう。
結局、歴史とは世の女性がつくっているような気がする。