編集会議にて――。
私「便器、温水洗浄便座、床、壁、紙巻器、タオル掛けのすべてを取り替えるリフォーム工事をするといくらになると思う?」
若手記者「200万円くらいですかね」
中堅記者「50万円」
(しばらく間を空けて)
ベテラン記者「20万円かな」
みなさんはいくらだと思いますか?
ホームセンター(HC)でリフォーム売場を展開するTOTO(福岡県/張本邦雄社長)のリモデルプランでは約17万円。生活感の薄い新人記者の予算ならば、約12軒のトイレリフォームが可能になる。
そのくらい割安感があるわけだ。
実は、TOTOがHCで展開するリフォーム売場は消費不況を尻目に絶好調。同社の温水洗浄便座器の「ウォシュレット」の購入を決めた顧客には、必ず、トイレリフォームプランを提案するのだという。
もうウォシュレットを買う時点で財布の紐を緩めている顧客は、さらなる提案と破格の安さに驚き、リフォーム工事をその場で決めてしまうのだ。
好調の裏側には必ず理由がある。