出版科学研究所(東京都/田中健五会長)は、2010年の書籍・雑誌の販売金額を1兆8748億円(対前年比3.1%減)と推計しています。対前年比では3.1%減で、6年連続の減少。こと雑誌に関していうならば13年連続減少であり、出版市場は極めて厳しい状況が続いています。
ピークだった1996年の市場規模は2兆6563億円でしたから、この14年で約3割も減っている計算になります。
売上構成比で6割を占める雑誌市場は、対前年比3%減の1兆535億円。月刊誌の同2.4%減に対して、週刊誌は5.2%減であり、週刊誌離れが進んでいることが分かります。
巷では「出版不況」と呼ばれるような状態ではありますが、私どもの雑誌『チェーンストアエイジ』誌は、きわめて元気です。
私が編集長に就任してからの3年ほどは、ずっと横ばいから微減の状態が続いていましたが、ここにきて数字が良化しており、瞬間風速的ではありますが、過去最高時の発行部数にまで戻すことができています。
これもひとえに読者の皆様のおかげ、小誌に執筆してくださる協力者の方々のおかげと感謝しております。
ありがとうございます。
ただ、このビジネスにはゴールはありません。
また、若者の活字離れやデジタルメディアの台頭など、依然として市場が厳しいことに変わりはありません。
私ども『チェーンストアエイジ』誌編集部は、皆様のご期待に添えるように精進し、さらに皆様のお役に立てるような雑誌を刊行していきたいと考えておりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。