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“予約販売”という名のマーケット

 ダイエー(東京都/桑原道夫社長)は、本日9月23日から10月3日までの11日間、「ダイエー創業祭」を開催する。

 1957年に設立されたダイエーは、今年で創業53周年。「お客様、地域社会にとって、一番近い存在」を理想像と位置付け、創業の精神「For the Customers」「よい品をどんどん安く」に基づく「お客様第一主義」に立ち返ることをコンセプトに“光り輝くダイエーの復活”に向けて、従業員が一丸となって取り組む。

 

 今回の「ダイエー創業祭」のテーマは“信頼”だ。「環境・エコ、楽しさ」「時間」「経済性・簡便性」の3つを切り口にした諸策を実施するという。

 

 中でも注目されるのは、「時間」の切り口の一環として発表された予約販売の強化である。

 「クリスマスケーキ」「おせち料理」「年賀状印刷」という年末の3つのイベントへの予約を早くも9月23日から承る。早期割引企画なども用意されており、「(予約販売を)第3四半期の営業活動の柱にしたい」と桑原社長は鼻息の荒いところを見せている。

 

 今後、ダイエーの予約販売がどうなるかは分からないところだが、“予約市場”というのは面白い目の付け所だと感心した。

 何よりのメリットは、ライバル企業に先んじることができることだ。

 

 対象となる商品や時間の設定は、業態ごとに異なるので、各々が検討する必要があるけれども、どんな業態の企業でも予約市場への対応は可能だろう。

 わが企業の特徴や商品特性を見つめ直しながら、年間スケジュールとして、“予約市場”にリーチしてみてはいかがだろうか?