岩手県内から宮城県北部まで食品スーパーを展開するマイヤ(岩手県/米谷春夫社長)の被災状況が見えてきた。
全16店舗中のうち陸前高田市の高田店、リプル店の2店舗、大船渡市の病院店、中央店、本店の3店舗、大槌町のマスト店がそれぞれ全壊あるいは半壊で営業停止した。
現在、同社は大船渡インター店内に仮設本部を設置。全10店舗を営業している。
品薄、品切れのため、在庫の状況を見て、なくなり次第、閉店という厳しい営業体制だ。
同社の本部があった大船渡市は、中でも大きな被害を受けたエリアのひとつ。陸中海岸国立公園の中央部に位置し、世界三大漁場の一つと言われる「三陸漁場」とリアス式海岸で知られている。地元の県立大船渡高校は、J1鹿島アントラーズで元日本代表の小笠原満男選手を輩出したことで有名だ。
米谷社長は、ライフラインの確保と被災からの復興を一念にホームページ上で、次の声明を発表した。
「このような非常事態だからこそ、食のライフラインを支える使命を重く認識し、できるかぎり精一杯の商品供給に努めております。愛して止まないふるさと・岩手の暮らしを守るため、従業員も必死に頑張っています。失くしたものをいつまでもくよくよせず、残されたものに希望を託して、一日一日をスクラムを組んで乗り越えていきましょう」。
マイヤは、愛すべきもの、大事なものを失いながらも、昼夜兼行で復旧に挑む。
一日も早い、復活を祈りたい。がんばれ、マイヤ!
※新日本スーパーマーケット協会(東京都/横山清会長)からの情報(3月29日)です。3月29日、陸前高田にて仮設販売所を設置、テントで販売開始。3月30日にもう1ヶ所開設予定とのこと。