2009年12月1日のブログで「プロ野球のプレイングマネジャーで大成した人はいない」というようなことを書いた。
今回は似て非なるもの。
“兼任”についてである。
企業組織でよく見かけるのは、1人のマネジャーが1課と2課の課長を兼務するというものだ。また、事業本部長が1課長兼任などということもよくある。
しかし、その結果、どうなるかと言えば、大抵の場合、兼任マネジャーにとって興味の薄い方の課が弱体化していく。
1課の業務と2課の業務を均等にこなすことのできるマネジャーはそうはいない。
それ以前に、兼任マネジャーにも得手不得手があるはずであり、「得手強化」「不得手強化」のいずれの戦略を採るにしても、バランスは悪くなっていく。共倒れしてしまう可能性だってある。
そもそも、その企業が必然と考えて、組織を2つの課に分けていたのである。
それを兼任すること自体に無理があると言えよう。
むしろ、2課ある組織の方を1課にまとめ、専任マネジャーを置く方が理にかなっているように思う。