[東京 8日 ロイター] – 厚生労働省が8日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、10月の実質賃金は前年比0.2%減と8カ月連続で低下した。コロナ禍での残業代減少が響いたが、物価下落によりマイナス幅は9月より縮小した。
名目賃金に当たる現金給与総額は前年比0.8%減の27万0095円と7カ月連続のマイナスだった。コロナ禍による企業業績低迷で所定外労働時間が前年比11.1%減と大幅に短縮したのが響いた。
ボーナスなど特別に支払われた給与は同7.2%減の5508円だった。
基本給にあたる所定内給与は前年比0.3%増の24万6838円と2カ月連続でプラスだった。
残業代など所定外給与は同11.7%減の1万7749円だった。