
【ニューヨーク時事】米小売り大手クローガーは低価格な自社開発のプライベートブランド(PB)の商品販売に注力する。20日の決算説明会で戦略を示した。関税の先行き不透明感が根強い中、消費者は家計について不安を強めており、支出に慎重になっている。
米CNBCテレビによると、サージェント暫定最高経営責任者(CEO)は今年これまでに2000以上の商品を値下げしたと説明。価格がより安い傾向にあるPBの展開に力を入れることで、買い物客の要望に応えようとしていると述べた。同氏は顧客がクーポンをより多く利用し、スナック菓子やアルコール飲料などの購入を控える傾向が強まっていると語った。
サージェント氏によると、同社では米国産の食品を多く販売しており、関税の引き上げによる影響は他社に比べると大きくないという。