ローソン(東京都)は12月9日、店舗での電力使用量およびCO₂排出量削減を目的とした省エネ設備の実証実験を拡大すると発表した。
この実証実験では、「冷蔵ショーケースへのガラス扉の設置」「冷凍平台ショーケースへのアクリル扉の設置」「冷蔵ショーケースの防霜ヒーターを省エネ性の高い小型タイプに変更」といった3つの省エネ設備を導入し、ショーケース内部への外気侵入や冷気漏れを防ぎ、省エネ効果を高めることを目指す。
実験は12月7日、札幌市と富山市の各1店舗から開始し、2025年2月までに全国約90店舗に拡大される予定である。
ローソンは2022年、川崎市で冷蔵・冷凍ショーケースに扉を設置した実験店舗をオープンし、電力使用量およびCO₂排出量削減の実証実験を実施。その後、全国27店舗で同様の扉を設置し、2024年3月から10月までの8カ月間の実績では、改装前と比較して電力使用量およびCO₂排出量を平均31.4%削減した。この成果を受け、さらに多様なエリアや立地条件での検証が進められることになった。
同社は2025年までに「1店舗当たりのCO₂排出量を2013年比で15%削減」、2030年には「同50%削減」を目指す目標を掲げており、今後も店舗の電力使用量削減に向けた取り組みを積極的に推進していくとしている。