総務省が6日発表した10月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は30万5819円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.3%減少した。マイナスは3カ月連続。気温が例年より高く秋冬物の衣料品購入が減少。節約志向から食料も落ち込んだ。
被服・履物は13.7%減と3カ月ぶりに減少した。このうち洋服が18.4%減。背広や女性用コートなどがマイナスだった。教養娯楽用品に分類されるスポーツウエアも秋冬物が不振だった。
食料は0.8%減で3カ月ぶりのマイナス。このうち肉類が4.6%減。低価格の鶏肉の消費が増えた一方、価格の高い牛肉や豚肉は減少した。菓子類は3.0%減で、チョコレートの減少が目立った。価格高騰が続く米は6.4%減と2カ月連続マイナス。8月に買いだめで大幅増となった反動が続いた。
一方、電気代は16.3%増と2カ月連続プラス。気温の高い地域が多く、エアコン使用が増えた。