大王製紙は26日、北越コーポレーションの鉄道コンテナを活用した輸送テストを愛媛県四国中央市―新潟市間で行ったと発表した。今後テスト結果を検証した上で、今年度下半期以降の本格実施を目指すとしている。
5月に締結した戦略的業務提携の一環。両社は長年対立してきた経緯があり、株主らには提携効果を疑問視する声もある。
北越コーポが新潟工場(新潟市)で生産した自社製品を関西圏に運ぶための鉄道コンテナを活用。帰りの便に、大王製紙の三島工場(愛媛県四国中央市)で生産した製品を積んで新潟市に輸送する。
両社は今後、大王子会社のトラックを活用した輸送テストも検討。また、戦略提携の他の柱である原材料購買や生産技術に関しても具体的な取り組みを進める。