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4月の中国物価、0.3%上昇=需要低迷続く

中国・上海の食料品店で買い物する人たち
〔写真説明〕中国・上海の食料品店で買い物する人たち=3月27日(EPA時事)

 【北京時事】中国国家統計局が11日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%上昇した。伸び率は前月から0.2ポイント拡大したものの、低水準にとどまった。不動産不況に伴う景気の冷え込みで需要の低迷が続いており、物価の下押し圧力は依然として根強い。

 CPIの項目では、中東情勢の緊迫化に伴う原油高を背景に、ガソリンなどの交通用燃料が6.9%上昇、旅行も4.1%上昇した。一方、牛肉や卵は2桁台の値下がりとなり、家賃もマイナスだった。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は0.7%上昇した。 

 同時に発表された4月の卸売物価指数(PPI)は2.5%低下。マイナス幅は前月より0.3ポイント縮小したものの、19カ月連続で前年割れとなった。