内閣府が10日発表した4月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比2.4ポイント低下の47.4と、2カ月連続で悪化した。コロナ禍の影響が残っていた2022年8月以来の低水準。円安に伴う物価高で家計や企業の心理が冷え込み、「材料などの価格高騰が深刻だ」(東海のパルプ・紙・紙加工品製造業)との声が聞かれた。
基調判断は「緩やかな回復基調が続いているものの、このところ弱さが見られる」へ昨年9月以来、7カ月ぶりに引き下げた。前月までは「緩やかな回復基調が続いているものの、一服感が見られる」だった。
2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数(季節調整値)も前月比2.7ポイント低い48.5と、主に円安の影響で2カ月連続で悪化した。