「糖質カットご飯が炊ける」と根拠のない表示で炊飯器を販売したとして、消費者庁は8日、景品表示法違反(優良誤認)で、家具・日用品大手ニトリ(札幌市)など4社に再発防止などを求める措置命令を出したと発表した。 他に命令を受けたのは、いずれも東京都のAreti、リソウジャパン、AINX。
消費者庁によると、4社は販売する炊飯器について、炊飯中にでんぷんを分離させる方法などにより、糖質を33~59%カットできると自社サイトや店頭で表示。通常の炊飯機能と同じ炊き上がりで糖質が低減できるかのように宣伝していた。
同庁は、裏付けとなる資料の提出を求めたが、各社の試験結果には糖質カット機能で炊いたご飯には、おかゆと同程度の水分が含まれていた。水分量を測定していない社もあり、合理的な根拠が認められないと判断した。
「糖質カット」炊飯器を巡っては、消費者庁は昨年10月にも、販売した別の4社に対し同法違反で措置命令を出した。
ニトリなどは「真摯(しんし)に受け止め、再発防止に取り組む」などとしている。