物価高で節約志向を強める消費者を引きつけようと、コンビニエンスストアやスーパーが価格据え置きの増量キャンペーンを実施している。おにぎりやパン、ヨーグルトなど日常的に食べることの多い商品などが対象。担当者は「商品の見た目から、単に値下げするだけでは得られない、わくわく感や楽しさが提供できる」(ローソン)と話している。
ローソンは5日、具材などを約5割増やすキャンペーンを26日まで展開すると発表した。対象は19品目で、おにぎりやサンドイッチのほか、弁当やスイーツも含む。「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」(205円)は、通常のロールケーキの上に山盛りの生クリームをのせたのが特徴だ。
イオンは1月24日から、総合スーパーなど約1万店で、プライベート・ブランド商品の一部を期間・数量限定で増量。「トップバリュ 脂肪をひかえたプロテインヨーグルト」(300円)は40グラム増やし、415グラムにした。広報担当者は「原材料価格が安定しているため」と話す。売れ行きは好調で、既に販売を終了したものも多いという。
JR東日本クロスステーションが運営するコンビニ「NewDays」も、2月6日から同12日まで増量した商品を投入。ゆで卵やハムの使用量を2倍にしたサンドイッチや、具を40%以上増やしたおにぎりなどをそろえた。