【ニューヨーク時事】米小売り大手ウォルマートは29日、米店舗の責任者であるストアマネジャー(店長)に対し、年最大2万ドル相当の自社株を与える制度を導入すると発表した。優秀な人材確保に向け、待遇を一段と改善させる。
同社は18日、店長の年間基本給を11万7000ドルから12万8000ドルに引き上げるとともに、店舗の実績に応じて基本給の最大200%のボーナスを支給すると明らかにしていた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、これに基づくと、大型店を管理する店長の最高年収は理論上、最大40万4000ドル(約6000万円)相当に改定されたことになる。同社では、従業員が350人で年間売上高が1億ドルの店を担当する店長も珍しくないという。
ウォルマートによると、店長の約75%が入社時は時給に基づく従業員だった。マクミロン最高経営責任者(CEO)、約4700店について責任を持つ米国部門トップのジョン・ファーナー氏も時給労働者としてキャリアをスタートさせている。