内閣府が10日発表した9月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比3.7ポイント低下の49.9と、2カ月連続で悪化した。コロナ禍後の人出回復などの追い風よりも、物価高の悪影響が目立った。基調判断は「緩やかな回復基調が続いているものの、一服感が見られる」に引き下げた。
指数の内訳は、家計動向関連が4.5ポイント低下。「弁当などの主食商品について、客が価格を気にしながら購入している」(北海道のコンビニエンスストア)といった声が聞かれ、小売り関連が6.1ポイント低下した。企業動向関連も1.2ポイント、雇用関連も3.2ポイントそれぞれ低下した。
2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数は1.9ポイント低下の49.5で、2カ月連続で悪化した。