【ワシントン時事】米商務省が5日発表した8月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は、前月比9.9%減の583億300万ドル(約8兆7000億円)と、2020年9月以来約3年ぶりの低水準となった。原油高を背景にエネルギー輸出が増加。旅行や金融などサービス貿易の黒字拡大も寄与した。
輸出は1.6%増の2560億3100万ドル、輸入は0.7%減の3143億3300万ドルだった。半導体や産業機械など資本財の輸出が過去最高を記録。一方、米国内の景気減速を反映し、食料品などの輸入が減少した。
モノの対中赤字(通関ベース、季節調整前)は259億5900万ドルに拡大。輸出入とも増加した。対日赤字は56億2000万ドルに縮小した。国別のモノの赤字額上位は中国、メキシコ、ベトナムの順で、日本は6位。