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紀伊国屋書店など3社、新会社設立へ=共同仕入れ、「紙離れ」に対応

紀伊国屋書店新宿本店
紀伊国屋書店新宿本店=21日、東京都新宿区(時事通信社)

 紀伊国屋書店(東京)、「蔦屋書店」などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、出版取り次ぎ大手の日本出版販売(東京)は23日、本の共同仕入れなどを目的に今年秋をめどに合弁会社を設立すると発表した。消費者の「紙離れ」を背景に書店数の減少が進む中、3社連携で書店の経営効率化を推進。「他の書店も合流してほしい」(CCC)と呼び掛けている。

 19日、合弁会社設立に向けた協議を開始する基本合意契約を締結した。出資比率や規模は今後協議する。

 合弁会社では、各社の販売データに加え、人工知能(AI)を活用した発注システムを構築。精度の高い需要予測や配送の効率化を実現させる。返品の削減や書店側の利益率向上を目指すとしている。

 娯楽の多様化や電子書籍の普及、インターネットで本を購入する習慣の定着などを背景に、国内の書店数は過去10年で約3割減少。2022年9月現在、全国の4分の1を超える市区町村で書店が一軒もない状況という。