【ニューヨーク時事】米スポーツ用品大手ナイキが21日発表した2022年12月~23年2月期(第3四半期)決算は、売上高が前年同期比14%増だった一方、純利益は11%減った。在庫処分のための値引きや材料・物流費の上昇、ドル高が利益を圧迫した。
「ナイキ」ブランドは14%の増収。特にインターネット通販や北米事業が好調だった。「コンバース」ブランドは8%の増収。地域別でも大半の地域で増収を達成した。中華圏では、中国政府が22年12月に「ゼロコロナ」政策を実質解除したものの、ドル高が事業の足を引っ張った。
◇ナイキ(NKE)決算の概要
12~2月期 市場予想 前年同期
売上高 12,390 11,472 10,871
純利益 1,240 848 1,396
1株利益 0.79 0.55 0.87
※地域別売上高
北米 4,913(27%増)
欧州・中東・アフリカ 3,246(17%増)
中華圏 1,994(8%減)
アジア太平洋・中南米 1,601(10%増)
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル。市場予想はリフィニティブ調べ、カッコ内は前年同期比