回転ずしチェーン大手のくら寿司は3月2日、AI（人工知能）カメラを活用して客の迷惑行為を防止するシステムを全店に導入した。一度取った皿を回転レーンに戻すなどの不審な動きをカメラが検知する。
昨今、回転ずしを中心とした飲食店で悪質な迷惑行為を行い、SNSに投稿するなどの事例が増えている。このためセルフサービス式の飲食店の利用に不安を感じる客もおり、くら寿司では迷惑行為防止策として新システムを導入した。
同社では回転レーンから取られた皿の数をカメラで自動的にカウントするシステムを2021年に全店導入しており、今回は「抗菌寿司カバー」の不審な開閉を検知できる機能を追加した。迷惑行為発生時の録画映像や対応中の店舗の様子も確認できる。
不審な動きを検知した場合は本部に自動的に警告が送られ、本部担当者が店舗に電話連絡する。連絡を受けた店舗では対象の皿を速やかに撤去し、客に声がけする。場合によっては警察にも通報する。