【北京時事】中国国家統計局が30日発表した11月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は48.0となり、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を2カ月連続で割り込んだ。上海市で新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が実施された4月以来、7カ月ぶりの低水準。感染拡大を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策に伴う景気悪化が鮮明になった。
前月比では1.2ポイント低下。10月の0.9ポイントから下げ幅が拡大した。
PMIの構成指数では、生産が47.8となり、2カ月連続でマイナス。統計局の専門家は「新型コロナがマイナスの影響を与えており、生産活動は落ち込んでいる」と説明した。新規受注や雇用など、その他もすべて50を下回った。
中国では11月に入りコロナの新規感染者数が急増し、27日には4万人超と過去最多を更新。各地で行動規制が強化されており、それに反発する市民の抗議活動が広がっている。
同時に発表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は46.7と、前月の48.7から一段と悪化。航空輸送や飲食、宿泊などは40を下回り、特に低調だった。