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12月小売業販売額は前年比+1.3%、1年2カ月連続増

12月小売業販売額
1月30日、経済産業省が発表した2018年12月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比1.3%増の14兆1260億円となり、1年2カ月連続の増加となった。都内で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 

[東京 30日 ロイター] – 経済産業省が30日発表した商業動態統計速報によると、2018年12月の小売業販売額(全店ベース)は前年比1.3%増の14兆1260億円となり、1年2カ月連続でプラスを維持した。ロイター集計民間予測中央値である0.8%増を上回った。

 

 軽自動車や輸入車の販売が増えたほか、ガソリンなどの燃料高や専門店での衣類販売増などが寄与した。

 

18年通年の小売販売も前年比1.7%増の144兆9620億円と2年連続でプラスとなった。燃料高や農産品・惣菜などの販売増が寄与した。

 

 12月の小売業販売額の季節調整済前月比は0.9%増で、経産省は「緩やかに持ち直している」との基調判断を据え置いた。

 

 業態別で12月の小売販売の前年比プラスに最も寄与したのは、自動車小売業(前年比3.7%増)。次いで燃料小売業(同4.2%増)。

 

 織物・衣服小売業も12月中旬以降の気温低下で専門店での販売が伸び同4.1%増だった。機械器具小売業もパソコンやエアコン販売が好調で同4.4%増だった。医薬品・化粧品小売業は外国人旅行客向けを含め化粧品販売が好調で同2.8%増だった。飲食料品小売業は畜産品や惣菜が増えた一方、野菜価格の下落が響き同0.2%増にとどまった。

 

 一方、通信販売などの無店舗販売は健康食品などが不振で同2.4%減だった。

(竹本能文)