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アサヒ、19年ビール類販売2.2%増目指す ドライは瓶・樽強化へ

1月8日、アサヒビールは、2019年のビール類(ビール、発泡酒、新ジャンル)販売について、前年比2.2%増の1億5050万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を目指すと発表した。写真はシンガポールで2015年10月撮影(2019年 ロイター/Tim Wimborne)

 

[東京 8日 ロイター] – アサヒビールは8日、2019年のビール類(ビール、発泡酒、新ジャンル)販売について、前年比2.2%増の1億5050万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を目指すと発表した。市場全体では同1%程度のマイナス成長を見込んでいるが、「アサヒスーパードライ」「クリアアサヒ」など基幹ブランドの強化に加え、新ブランドも投入することで、新たな需要を掘り起こす。

 

主力のスーパードライは前年比1.5%増を計画。ビール市場全体では同1─2%のマイナス成長を予想しているが、瓶・樽(たる)を強化することで販売の上積みを目指す。

 

会見した平野伸一社長は「スーパードライは缶のイメージがあるが、瓶・樽が半分ある。昨年から業務用の既存店の活性化に取り組んできたが、着実に成果が出ており、1.5%増はきわめて低い数字だ。もっと数字は伸ばせる」と計画の達成に自信を示した。

 

10月に予定されている消費増税の影響については「外食、量販店の既存店の売り上げを上げていくことが大事だ。この基盤を強くできれば、マイナスインパクトは若干吸収できるだろう」と語った。

 

2018年のビール類販売は前年比6.8%減の1億4720万ケースだった。このうち、スーパードライは同7.2%減だった。前年に発売30周年の販売促進を行った反動に加え、改正酒税法による店頭価格の上昇などが響いた。

 

ビール類の市場全体では2%程度のマイナス成長だったとみており、推定通りなら14年連続のマイナスとなる。

 

(志田義寧)