ワタミの渡辺美樹会長兼社長は11日の記者会見で、国内外食事業について「来期の上半期には黒字化できる」との見通しを示した。今期中の黒字化を目指していたが、注力している「焼肉の和民」で肉の原価が上昇しているため。今後メニューミックスの見直しなどを進め、収益の改善を図る。
宅食事業については現在価格の維持を宣言しているが、「これからもずっと値上げをしないのは不可能」と説明。主要顧客の年金受給者は価格に敏感なため、ぎりぎりまで値上げを回避する方針だが、来年4月以降は状況を見て判断していくという。
また、新型コロナウイルス感染者数の増加を受けた政府の第8波への対応方針については「規制するなら補償してほしい。補償しないなら規制はしないでいただきたい」との考え方を改めて示した。