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【米ロウズ】JCペニーのトップが新CEOに、元ホームデポ幹部

 米ホームセンター(HC)業界2位のロウズ(Lowe’s)は5月22日、百貨店チェーン大手JCペニーのCEO(最高経営責任者)、マービン・エリソン氏が6月2日付けで新CEOに就任すると発表した。ロウズで13年間、会長兼CEOを務めたロバート・ニブロック氏は今年3月に退任を表明、取締役会が後任を探していた。

 

 新CEOに就くエリソン氏は2014年11月、JCペニーの次期CEOに指名され、15年8月からCEOを務めている。JCペニーに入社する以前は、HC最大手ホームデポで12年間、米国事業部門シニアバイスプレジデントなど経営幹部職を歴任した。それ以前はディスカウントストア大手ターゲットに15年間勤務した。

 

 インターネット通販などとの競合により業績が悪化したJCペニーの再建を託されたエリソン氏は、店舗の閉鎖や従業員の早期退職募集などのリストラを進める一方、ネット通販の強化を進めたが、18年1月期の営業利益は前期比70.6%減の1億1600万ドル(約127億円)、構造改革費用の計上もあって最終損益は1億1600万ドルの赤字(前期は100万ドルの黒字)と再建は道半ばだ。

 

 一方、ロウズの売上規模はJCペニーの約5.5倍で、18年1月期の営業利益は前期比12.7%増の65億ドルと業績は堅調だ。JCペニー建て直しで十分な成果を出せなかったエリソン氏が、ロウズでどのような経営手腕を見せるのか注目される。