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Jフロント、千趣会の全保有株を売却し、資本業務提携を解消

 J.フロントリテイリングは4月27日、保有する千趣会の株式をすべて売却し、同社との資本業務提携を解消することを決めた。

 J.フロントは2015年に千趣会と資本業務提携を結び、約102億円で千趣会の株式の22.65%を取得、持ち分法適用会社としていた。両社は16年春から共同の婦人服ブランドを展開するなどしたが、提携効果は限定的だった。

 17年12月期に110億円の最終赤字を計上した千趣会は、事業構造改革のために18年2月、政府系ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)から70億円の出資を受け入れることを決めた。これにあわせて、J.フロントは保有する千趣会株式を売却、提携関係を白紙に戻す。

 千趣会は1株573円で、J.フロントが保有する1181万5000株を買い戻す予定。買取価格は約67億7000万円となる。