【北京時事】中国国家統計局が31日発表した10月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.2となり、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を2カ月ぶりに割り込んだ。前月比では0.9ポイントの悪化。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策が続く中、景気に強い下押し圧力がかかっている。
PMIを構成する主要指数では、生産が49.6と、前月から1.9ポイント悪化。新規受注も4カ月連続で節目割れだった。統計局の専門家は国内のコロナ感染拡大に言及し、「(景気が)落ち込んでいる」と指摘した。
同時に発表されたサービス業の動向を示すビジネス活動指数は48.7と、前月の50.6から悪化。飲食や宿泊、航空などが低迷し、上海市でロックダウン(都市封鎖)が行われた5月以来5カ月ぶりに節目を下回った。10月下旬に共産党大会が開催され、全国的に移動規制などの措置が強化されたことが影響したもようだ。