大型複合商業施設「ウイングベイ小樽」(北海道小樽市)を運営する小樽ベイシティ開発は12月7日、札幌地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。負債総額は約280億円。北海道では今年最大の倒産となった。
同社はJR小樽築港駅貨物ヤード跡地の再開発を目的に当時のマイカルグループなどが1991年に設立、99年3月に「マイカル小樽」(現ウイングベイ小樽)をオープンした。マイカルグループの総合スーパーのほか、劇場やアミューズメント施設などが入居したが、2001年9月にマイカルが民事再生法の適用を申請(その後、会社更生法に移行)したことに伴って、同社も民事再生法の適用を申請した。
2003年には施設の名称を「ウイングベイ小樽」に変更、2005年3月には再生手続きを終結したものの、その後も営業不振などから一部大口債権者への債務を完済できなかった。
12月4日には旧ポスフールからの債権を引き継いでいたイオン北海道が、総額約188億円の債権を企業再生ファンドのルネッサンスキャピタルに譲渡したことを発表していた。