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【全国百貨店】9月の売上高は4.4%増、23ヵ月ぶり高水準

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の9月の売上高は4351億円で、既存店ベースで前年同月比4.4%増だった。既存店のプラスは2ヵ月連続で、2015年10月の4.2%増以来、23ヵ月ぶりの高い伸びだった。

 

 気温の低下で季節需要が盛り上がり、主力の衣料品が2.4%増と23ヵ月ぶりのプラスとなった。円安株高の進行で富裕層の消費意欲が活発化、美術・宝飾・貴金属が11.1%増となるなど高額商材の動きがよかった。インバウンド(訪日外国人客)向けの免税品売上高も86.4%増の232億円と過去最高を記録した。

 

 10大都市では高額消費の活況を背景に、名古屋が13.8%増、大阪が13.9%増となるなど8都市が前年実績を上回り、合計6.8%増と大きく伸びた。一方、10大都市を除く地区は0.8%減と地方百貨店は苦戦した。