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【全国百貨店】インバウンド向けが好調で前年実績を上回る

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の8月の売上高は4127億円で、既存店ベースでは前年同月比2.0%増だった。前年実績を上回るのは2ヵ月ぶり。

 

 富裕層やインバウンド(訪日外国人)の需要の強さから高額商材が引き続き活況だったほか、気温低下で秋冬物を中心に衣料品の売れ行きがほぼ前年並みの水準に復調した。前年8月が台風の影響などで6.0%減と大きく落ち込んでいた反動も出た。

 

 インバウンド向けの免税品売上高は70.2%増の215億円と引き続き高い伸びを示した。客単価も約2割増えて6.7万円となった。一方で、インバウンド向けを除く売上高は0.2%のマイナスだった。

 

 商品部門別では、化粧品を含む「雑貨」が11.2%増と2ケタの伸び。「身のまわり品」も3.5%のプラスだった。「衣料品」は0.1%の微減、生鮮が不振だった「食料品」も0.2%のマイナスとなった。

 

 地区別では10大都市が3.5%増と2ヵ月ぶりのプラス。名古屋、京都、広島を除く7都市がプラスで、札幌(8.0%増)と大阪(8.6%増)がとくに好調だった。10大都市を除く地区は1.4%減で4ヵ月連続のマイナスとなった。