英スーパーマーケット大手のJ.セインズベリーは８月11日から、インターネットで商品を注文してから30分で商品を受け取ることができるサービスの実証実験をロンドン市内のピムリコ（Pimlico）店で始めた。
同社のネットスーパー「チョップ・チョップ（Chop Chop）」の配送オプションの一つとして始めたもので、専用のモバイルアプリで注文した商品を30分後に店頭で受け取ることができる。一度に注文できるのは25品までで、配送手数料はかからない。注文後に専用アプリまたは電子メールで送られてくる注文番号を、店内の受け取りカウンターで見せると商品を受け取ることができる。
同社は2016年６月、英国のスーパーとして初めて最短１時間で商品を配送するサービスを始めた。これは、アマゾン・ドット・コムが有料のプライム会員を対象に行っている最短１時間の配送サービス「アマゾンプライムナウ」に対抗するためのものだったが、今回のサービスはアマゾンにはない店舗網を活用することで、受け取り時間をさらに短縮した。セインズベリーによれば、1時間以内の受け取りサービスの実験を始めたのは英国では同社が初めて。
英国では、最大手スーパーのテスコが今年６月、注文してから１時間以内に商品が届く「テスコ・ナウ」をロンドン中心部でスタートさせた。また、ロンドン市内など一部地域に限定していた即日配送サービスを８月中に国内全土に広げる予定だ。