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【訪日外国人消費】1~3月の1人当たり支出額は8.5%減、5期連続マイナス

 観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査によると、2017年1?3月期の1人当たり旅行支出は14万8066円で、前年同期比に比べて8.5%減少した。前年実績割れは5期連続。

 

 訪日客数の増加は続いており、消費総額は9679億円と4.0%増えたが、全体に占める割合が最も大きい中国を中心として1人当たり支出の減少が目立つ。国・地域別にみると中国、台湾、韓国、香港が消費総額の7割強を占めるが、中国の1人当たり支出は14.9%減の22万5489円。台湾、韓国、香港も減少した。米国(7.3%増)やタイ(10.8%増)、シンガポール(6.9%増)などは増加した。

 

 一方、日本政府観光局がまとめた3月の訪日外国人客数(推計値)は、220万5700人で前年同月に比べて9.8%増加した。3月としては過去最高を更新したものの、伸び率は2月(7.6%増)に続いて1桁台にとどまった。国・地域別では、韓国が30.6%増の48万8400人と大きく伸びたが、中国は2.2%増の50万9000人、台湾(3.5%増)と香港(2.2%増)も伸び率は低かった。