しまむらが発表した2017年2月期の連結業績は、売上高が前期比3.6%増の5654億円、営業利益が22.3%増の487億円でいずれも過去最高を更新した。
主力のしまむら事業では、「裏地あったかパンツ」「スウェッターズ」などのヒット商品を含めてプライベートブランド(PB)は「CLOSSHI(クロッシー)」に統一、売り場での展開も集約して、来店客への認知度を高めた。その結果、既存店売上高は1.1%増と前年実績を上回った。売り場レイアウトや陳列用什器などを大幅に見直した「2016年型レイアウト」への改装を647店舗で実施した効果も出た。出店については21店舗を新設(1店舗を閉鎖)し、期末店舗数は1365店舗となった。
そのほか、PBの販売を拡大したベビー・子供用品のバースデイ事業の売上高が21.6%増の468億円と好調だったほか、若者向けカジュアル衣料のアベイル事業も増収だったが、生活雑貨のシャンブル事業と靴専門店のディバロ事業は減収となった。
18年2月期はしまむら事業で「クロッシースポーツ」「クロッシーベビー」「クロッシーキッズ」などPBのラインアップを増やす。テレビCMによる宣伝を拡大して、商品の認知度アップを図る。出店については都市部を中心に26店舗を新設(3店舗を閉鎖)する予定。
連結業績は、売上高が前期比7.9%増の6100億円、営業利益は16.2%増の567億円と過去最高の更新を見込む。