米ウォルマート・ストアーズは３月17日、婦人服のインターネット通販を手がけるModCloth（カリフォルニア州サンフランシスコ）を買収した。ModClothは2002年に創業、18?35歳の女性を主要ターゲットとして、ドレスや靴、ハンドバッグなどのオリジナル商品を販売している。さまざまな体型やサイズに対応しているのが特徴で、ワンピースが59.99?119.99ドルなど低価格帯が中心となっている。
ウォルマートは2016年９月、総合ネット通販のジェット・ドット・コム（Jet.com）を約33億ドルで買収、そのジェットは同年12月、靴のネット通販サイトを運営するシューバイ（ShoeBuy）を約7000万ドルで傘下に収めた。また、ウォルマートは今年に入っても２月にアウトドア衣料・用品のネット通販企業、ムースジョー（Moosejaw、ミシガン州）を約5100万ドルで買収するなど、Eコマース事業への投資を拡大している。
今回のModClothに関しては、買収金額を公表していない。ModClothはウォルマートのEコマース事業組織に所属するが、経営陣は続投し、独立したネット通販サイトとしての運営を続ける。今後は、ジェット・ドット・コムのサイトを通じてModClothの商品を販売するなど、グループでの連携を検討する。