矢野経済研究所の予測によると、2016年度の国内靴・履物小売市場の規模は前年度比1.8%減の1兆3900億円となりそうだ。インバウンド市場の減退で5年ぶりの前年実績割れとなるのが確実な情勢だ。
オフィスの軽装化などでビジネスシューズやドレスシューズの需要が縮小していることもあって、17年度の市場規模は1.1%減の1兆3750億円と2年連続のマイナスになると同研究所では予測している。
代わって伸びているのがスニーカーなどのスポーツシューズ市場で、16年度は3.7%増の6430億円、17年度は2.6%増の6600億円と拡大が続く見通し。いまやスポーツシューズは市場全体のほぼ半分を占めるけん引役となった。
16年度の紳士靴の市場規模は7.7%減の2050億円で3年連続のマイナス、婦人靴は8.9%減の3190億円で4年連続のマイナスとなる見込みだ。