一般用医薬品(OTC)市場の拡大が続いている。2014年10月からOTCが消費税免税対象となったことで訪日外国人(インバウンド)需要が急拡大、市場の伸びを牽引している。
矢野経済研究所の調べによれば、指定医薬部外品を含む15年の国内OTC市場規模(メーカー出荷額ベース)は前年比1.8%増の8090億円となり、3年連続で前年実績を上回った。
需要が減少しているドリンク剤など指定医薬部外品を除くと、15年のOTC市場の伸び率は3.3%増、市場規模は6600億円だった。薬効別にみると、目薬が11.8%増の485億円、ビタミン剤が4.4%増の710億円となるなどインバウンド需要の高い製品分野で伸び率が高かった。
同研究所では16年以降も市場の微増ペースが続くとみており、19年の市場規模は8260億円に拡大すると予測する。