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【米ウォルマート】 食品宅配でウーバーなどと実証実験

 米ウォルマート・ストアーズのダグ・マクミロンCEO(最高経営責任者)は6月3日の株主総会で、配車サービス大手のウーバー(Uber)、リフト(Lyft)の2社と連携して食品・日用品宅配サービスの実証実験を行うことを明らかにした。

 

 ウーバーとはアリゾナ州フェニックスで、リフトとはコロラド州デンバーで、いずれも2週間以内に実験を始める予定。

 

 食品・日用宅配サービスのウェブサイト「ウォルマート・グロサリー」で商品を注文すると、最寄りのウォルマート店舗で担当従業員が店頭にある商品をピックアップ、配車サービスに登録しているドライバーに商品の引き取りを要請し、ドライバーが利用者宅まで商品を運ぶ。ウーバーやリフトのアプリを使えば、商品の配送状況を確認できる。

 

 配送サービスの利用料として7?10ドルかかるが、ドライバーへの追加手数料は必要ない。

 

 ウォルマートでは3月から会員制卸のサムズ・クラブで、同様の実験を始めていた。フロリダ州マイアミのサムズ・クラブ会員がネットで注文した商品を、配送サービスのデリブ(Deliv)に登録したドライバーがサムズ・クラブ店舗で受け取り、利用者宅に配送するというものだ。

 

 デリブは、小売業がネットで注文を受けた商品を登録ドライバーが当日中に宅配するクラウドソーシング型配送サービスを手がける。百貨店大手のメイシーズや家電量販店大手のベストバイがデリブと提携している。