観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査によると、2015年の訪日外国人旅行消費額（速報）は３兆4771億円となり初めて３兆円を突破した。前年に比べて71.5％増えた。１人当たりの旅行支出（同）は17万6168円で前年比16.5％増だった。
日本政府観光局の調べでは、15年の訪日外国人旅行者数は1974万人で、47.1％増となった。
１人当たりの旅行支出が高い中国からの訪日客が２倍強の約499万人に増えたことが消費額を押し上げた。中国からの訪日客の１人当たり旅行支出は22.5％増の28万3842円で、米国（17万5554円）や台湾（14万1620円）を大きく上回る。
国・地域別の訪日客数でも韓国（約400万人）、台湾（約367万人）を抜いて中国がトップに立った。
また、年間旅行消費額のうち、買い物代は１兆4539億円で全体の４割強を占めた。そのほか、宿泊料金が8974億円、飲食費が6420億円、交通費が3678億円、娯楽サービス費が１058億円などとなった。