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【大手百貨店】 上場4社、12月の売上高は3社がプラス

 上場百貨店グループ大手4社が発表した百貨店事業の2015年12月の売上高(既存店ベース、速報値)は阪急阪神百貨店を除く3社が前年実績を上回った。気温が高めに推移したことから衣料品は不調だったものの、高額品や食品が堅調だった。インバウンド(訪日外国人)需要も大都市部の店舗を中心に追い風となった。

 

 三越伊勢丹は1.0%増だった。冬物衣料の主力であるコートやセーターなどの売れ行きは鈍かったが、化粧品やアクセサリーなどの雑貨で売り上げをカバーした。東京都心の基幹3店舗のほか、札幌丸井三越、名古屋三越、岩田屋三越(福岡市)など大都市部の店舗がプラスとなった。

 

 大丸松坂屋百貨店は0.3%の微増だった。海外高級ブランドのほか、おせちやクリスマスケーキなどが好調だった。12月30日で建て替えのため休業した大丸心斎橋本店の売り納めセールによるかさ上げ効果もあった。

 

 高島屋は0.4%増。関西地区5店舗が1.1%増、関東地区8店舗が0.1%増と西高東低で、大阪店(1.4%増)、京都店(3.0%増)が全体を引っ張った。

 

 阪神本店を建て替え中の阪急阪神百貨店は0.4%の微減だったが、主力の阪急うめだ本店(阪急メンズ大阪を含む)は5.3%増と高い伸びを示した。