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【清涼飲料】 15年の国内市場は微増の約5兆円、フレーバー水伸びる

 富士経済の調べによると2015年の国内清涼飲料市場は前年比0.4%増の5兆1億円となりそうだ。全般的に厳しい価格競争が続いているが、夏場の猛暑が追い風となり微増を確保しそうだ。

 

 分野別では、市場規模が最も大きい牛乳など「乳性飲料」がドリンクヨーグルトの好調などで1.4%増の1兆1334億円となる一方、缶コーヒーを中心とする「嗜好飲料」はネスレの缶コーヒー撤退や日本たばこ(JT)の清涼飲料事業売却などの影響から1.7%減の1兆409億円となった。最も伸びが大きかったのは「サントリー南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」がヒットするなどフレーバー水が市場を盛り上げた「ミネラルウォーター類」で、8.0%増の3380億円となった。

 

 16年は嗜好飲料のほか「果実・野菜飲料」「炭酸飲料」で需要の落ち込みが続くものと見られ、市場規模は0.2%減の4兆9915億円になりそうだと同社では予測している。