居酒屋チェーン大手のワタミは12月9日、2008年に新卒社員が自殺した件に関する訴訟で、遺族側と和解したと発表した。
08年4月にワタミフードサービス(現ワタミ)に入社した女性社員(当時26歳)が、同年6月に自殺、長時間労働による過労が原因として労災認定されていた。
遺族から提訴されたワタミは当初争う姿勢を見せていたが、社会的な批判が高まったこともあり、和解した。
ワタミは15年4~9月期の連結営業損益が14億円の赤字(前年同期は10億円の赤字)となるなど業績不振が深刻で、介護施設事業を売却するなど財務の立て直しを図っている。
今回の訴訟で企業イメージが悪化したことが業績に少なからぬダメージを与えているものと見られる。