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上場大手百貨店6月の売上高は3ヵ月連続でプラス

 上場大手百貨店グループ4社が発表した6月の売上高(速報、既存店ベース)は、全社が前年同月比プラスとなり、3ヵ月連続で前年実績を上回った。前年の買い控えの反動が大きかった時計・宝飾品などが好調だったほか、旺盛なインバウンド(訪日外国人)需要に支えられた。

 三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹が10.1%増と最も高い伸びだった。三越銀座店が32.8%増、伊勢丹新宿本店が13.8%増となるなどインバウンド客の多い都心基幹店が全体を牽引した。静岡伊勢丹(4.2%減)や三越千葉店(3.2%減)など地方店、郊外店では苦戦する店舗もあった。

 J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は2.6%増だった。日曜日が前年より1日少なかったことや、夏のセールの開始を7月に後ろ倒しするなどマイナスの影響はあったが、大丸心斎橋店(20.2%増)などが好調でプラスを維持した。

 高島屋(単体ベース)は1.6%増。大阪店が9.4%増と好調で、関西地区5店舗(4.3%増)が関東地区8店舗(0.2%増)より高い伸びを示した。

 エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店は、阪神本店が建て替え工事に伴う売り場縮小で売上げ減少が続いているが、阪急本店(14.4%増)がカバーし、全体では0.2%の微増だった。