しまむらが発表した2022年3〜5月期の連結業績は、売上高が前年同期比4.8%増の1493億円、営業利益が12.3%増の146億円、純利益が15.1%増の102億円となり、売上、利益とも第1四半期としては過去最高を記録した。
利益率の高いプライベートブランドやサプライヤーとの共同開発ブランドの品揃えを拡充した。既存店売上高は、主力のしまむら事業が3.7%増、若者向けカジュアル衣料のアベイル事業が10.9%増、ベビー用品のバースデイ事業が5.2%増といずれも好調に推移した。
季節商品の余剰在庫を抑制したことや売れ筋商品を短期間で追加生産する体制が整ってきたことで値下げ販売が減り、粗利益率の改善につながった。しまむら事業の粗利益率は0.2ポイント上昇して33.5%、アベイル事業は2.0ポイント上昇して38.0%となった。
販売管理費の抑制も増益に寄与した。ウェブチラシやSNSなどを活用したデジタル販促の比重を高め、広告宣伝費を4.4%減らしたり、不採算店舗を閉鎖したことで賃借料が減ったりしたことで、販管費率は25.0%と前年同期に比べて0.3ポイント低下した。
23年2月期通期の連結業績については従来予想を据え置いた。売上高は3.9%増の6066億円、営業利益は5.3%増の520億円、純利益は5.0%増の371億円を見込む。