東京都とイオン子会社のイオンリテールなど3社およびイトーヨーカ堂は6月22日、「子供を守る事業者連携事業に関する覚書」を締結した。子供を犯罪や事故から守るための防犯意識の向上や地域全体で子供を守る社会機運の醸成に取り組む。
覚書の締結を機に、4社は東京都が推進する「TOKYOこども見守りの輪プロジェクト」に参画する。店舗を拠点としながら、啓発活動を展開したり、イベントを開催したりする。
例えば、イオンリテールは8月、「イオンスタイル板橋」で東京都や板橋区役所、高島平警察署と協力しながら、小学校低学年向けの防犯教室を開く。イオンモールは10月、「イオンモール多摩平の森」(日野市)で地元の警察・消防と連携して、防犯・防災訓練を実施する。また、イオンタウンも「イオンタウン稲城長沼」(稲城市)と「イオンタウン田無芝久保」(西東京市)で都が提供する啓発ステッカーを張り出すほか、従業員に対する子供見守りの啓発活動を行う。
一方、ヨーカ堂は子供向けの犯罪被害防止アニメーションを店内のデジタルサイネージ(電子看板)やウェブサイト、SNSなどで発信する。子供の下校時間帯などに店舗周辺で見守り活動を行うほか、8月には「イトーヨーカドー木場店」(江東区)で子供と保護者を対象に防犯意識向上のイベントを開催する。