Jフロントリテイリングが店づくりと運営を支援する「上海新世界大丸百貨」が5月15日、中国・上海市で全面開業した。同店は2月8日から順次開業していたが、富裕層をターゲットとした高級百貨店として全館で営業を始めた。
店名に「大丸」と入っているが、Jフロントは運営会社に資本参加しておらず、マーケティングや商品構成、内装デザイン、従業員教育などを支援してきた。すでに中国に進出している日本の百貨店が苦戦しているため、経営面でのリスクを避けた。
上海新世界大丸百貨は営業面積6万平方メートルで、地上6階から地下2階までのフロア構成となっている。上海の既存百貨店にはない「グッチ」「ティファニー」など7つの海外高級ブランドを誘致、中国最大規模となる42の化粧品ブランドを導入するなど欧米と日本のブランドを主体にした売り場づくりとした。