メニュー

【蘭アホールド】 ベルギーのデレーズグループと経営統合を協議

 オランダのスーパーマーケット(SM)最大手、アホールドとベルギーの同業デレーズグループは5月12日、経営統合に向け協議を始めたと発表した。

 

 2014年度の売上高はアホールドが327億ユーロ、デレーズが213億ユーロで、単純合計すれば540億ユーロ(約7兆2900億円、1ユーロ=135円換算)とヨーロッパでトップ10に入る大手企業が生まれることになる。

 

 アホールドとデレーズはともに米国での事業が主力で、アホールドはストップ&ショップ、ジャイアントなどのチェーンを傘下に持つほか、ネットスーパー事業のピーポッドも展開しており、米国事業の売上高は195億ユーロ。一方、デレーズは米国でハナフォードとフードライオンを傘下に持ち、売上高は133億ユーロ。これを単純合計して米ドル換算(1ユーロ=0.88ドル)すると290億ドルで、米SM業界では3位のパブリックスとほぼ同じ規模となる。

 

 欧州で景気低迷が長引いている影響などから両社とも利益の減少傾向が続いており、統合によって経営の効率化を図る狙いがある。